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2009年03月19日

プチ連載、更新

最近過ごしやすい気候ですね。
もっと暖かくなってほしい。
しかし、乾燥し体調を崩しやすい時期ですので、皆様どうかご自愛下さいませ。

私信
前田さん、バトン有難うございます。後日必ずー!


明日から3連休ですね。
皆様、良い週末を。

***

そんな中、ちょっと合間にでも宜しければ読んで頂けたら、と更新を。(合間があっても、読まないと思いますが)


予定より少し遅れてしまいましてすみません。

イチルキ連載番外編の続きです。

ご注意をまた簡潔に。
・こちらの作品は、自妄想創作「イチルキ連載」の番外編です。(時間軸はその作品だという事)
・様々な意見(や考え)が飛び交っている作品になります。
・文章中に、他CPを匂わす表現がでてきます。

そして、またまた相変わらずのヘボヘボな駄作です。(汗)

宜しければ読んでやって下さいませ。
ご感想なども宜しければ・・・(土下座)

では、続きからイチルキ連載番外編の中編(一護サイド)です。






虚に襲われ困っている人を助けたい。
俺のような立場にならないように。

全部助けるなんて、偉そうな事は言えない。
だが、山ほどの、自分の目の届く範囲で、全力でできる限り。

仲の良い仲間達や、大切な家族を護りたい。
そして・・・大切な人を護りたい。
好きな女を、何があっても。

もしそれで怪我負おうが構わない。
大好きなそいつが怪我なく無事ならそれでいい。

だからといって、見返りを求めるなんて当然なく、必要ではない事は相手に言わなくてもいいと、それが男の考えというか、俺自身の考えというか・・・

それが、俺の中では普通の事だと思っていた。





「和解線 ~あなたが好きだからこそ~」(2)





「今日は尸魂界に報告へ行く日だから学校に行けぬ。すまぬが、うまく伝えといてくれ。」

そう言って、ルキアはその日尸魂界へと行ったので、
行きも、今の帰り道も一護の隣にはいない。

あの夜中の虚退治の日からもう2週間以上経っていた。
会話はある、必要な事であるとか、普通の事でも。
一緒にいる時間もあまり変わりない。

大喧嘩で口を利かない訳でも、怒っていてその間相手の顔も見たくない訳でもない。
これを喧嘩であると、今自分達は喧嘩をしているのだと言っていいものかと思ってしまうほど、変わった喧嘩だ。

また、嫌われてしまうとした喧嘩とか、嫌われてしまおうとした喧嘩とか、それで信頼をすべて失ってしまう喧嘩みたいな、これから先に「別れる」という選択肢があるような喧嘩でもない。
そんな事考えもしない事だ。

今までにも、また最悪な事態になるような事にも当てはまらない変な喧嘩だと、帰り道に一護は歩きながら思った。

それでも、微妙な距離を感じているのは確かである。
たぶん・・・いや、きっとこれは自分だけではなく、ルキアもそう思っているのだろうと。

少しのすれ違いから生まれたこの喧嘩。
どこからかあらぬ方向へ展開していった喧嘩であり、早く話し合いたいと今も一護は思っていた。
最悪の事態に直結はしないものの、いつまでもこうしてすれ違う状態は良くない事で、その事態へと展開していく可能性がないとは言いきれないからだ。


しかし、問題がある。
その一つは、まだ充分に自分が喧嘩の要因を理解出来ていないのでは・・・という事であった。

あれから一人になると、ずっとその事について考えていた。
どうしてああなってしまったのか、どうすれば良かったのか、など。


ただただ護りたかった。
自分が虚を倒して、彼女の方に目を移す。
虚の霊圧を感じて倒したのはすぐにわかった。
しかし、問題はその後だ。
その勝った彼女の方が何故か飛ばされている。
体勢が悪いのか、体の自由が利かないようだと一目でわかった。
彼女の向かう先には・・・コンクリートの壁だ。
その先は、もう何も考えていなかったろう。
その瞬間からもうすでに体が先に動いていた。

ただただ護りたかった。
自分が助けて、自分がその先どうなるなんて考えていない。
そんな事を考える前に、動いた体で走り出して、ただただ「間に合え」と。
別に自分が怪我をしても構うものか。
素直じゃない、ちょっと頑固で、感動しやすく、何にでも興味津々で影響されやすい、たまに怖がりで、意地っ張りでとても強い女で、それでいて簡単に壊れてしまいそうな彼女が無事なら、護れればそれでいい。
大切な・・・大好きな女が傷付いてしまうより全然マシだ。

鈍い音がして、自分が彼女を抱えている事に気づく。
彼女は自分の方を向いて、状況を慌てて把握しながら謝ってきた。

見るからに怪我はなさそうだ。
良かった、間に合って。

それに安心しつつ、普段と変わらぬやりとりをしながら、虚も退治した事だしと帰る為に立ち上がろうとする。
しかし、その立ち上がる時に少し背中に痛みを感じた。
結構な勢いもあったし、咄嗟の事だったのだから少し打っていたとしても仕方ない。
別に騒ぐ事でも、そんな護りたかった女に言う事でもない。
そんな恩着せがましい事を言う必要はないと思った、自分自身が思う事だが。
それ以前に、それが自分の中で普通過ぎて、意識していなかったというのに近い。
まぁ、死神の仕事や普段に支障がでてしまうような事になったとしたら、その時はその時だ。
その時は、悪い気もするが、鬼道で治してもらうか・・・

そう考えていたら、彼女の声に引き止められる。

振り向いた先の彼女の顔は想像していた顔と違っていた。
自分がひどく傷つけてしまったような、今にも泣きそうな顔であった。

何か悪い事をしたのかと必死で辿っていくと、虚退治が終わった後のやりとりで言い過ぎたのかと思い、真剣に謝る。
からかわれた時の顔も可愛いとか、そんな事を素直に言えないし、それで傷つけたとしたらそんなの理由にもならない。
しかし、それが原因ではなかったらしい。
それでも、こちらから言ってほしい事があると彼女は言った。
彼女の方は言ってほしい事の方に誘導しているのか、会話を進める。
でも、自分はそれが何なのか、全くわからない。

彼女が・・・ルキアが、俺の方から言ってほしい事って一体何だ。
何か傷つけるような事、悪い事、隠しているような事、言い忘れている事・・・色々と思考を巡らせたがわからない。

耐えられなくなったのか、彼女は自分の方へと歩み寄って来る。
もうずっと泣きそうな顔であった。
そして、彼女は自分の背中へと手を回し、自分の背中を叩いてきた。
すると、耐え切れず反射的に自分の声が洩れる。

そこからは本当に想像していた展開と違っていた。
その怪我を何故すぐに言わなかった事や、それは今後の二人の為にもやめてほしいという事などを長い事話し合う。
時には一方が、時にはお互いが声を荒げながら、
また逆に静かに落ち着きながら。

自分の意見が絶対に正しいとか、他人に(しかも、好きな女に)その意見を押し付ける気は一切ない。
でも、自分は間違えた事は言っていないだろうという自信はあった。
また、彼女の意見も間違った事は言っていないだろうとも思った。

なので、真剣に、理不尽な事は絶対に言わないように心がける。

「せっかく助けてやったのに・・・」とかいう馬鹿な台詞は絶対言わない。
そもそも自分がそうしたくてそうしたのだから、そんな恩着せがましい事、借りを作ってやった、みたいな事は最初から考えてもいない。

また「だったらお前だって・・・」という言葉も反論として違うと思って絶対に避ける。
話が進まないし、自分の事を棚に上げての意見は避けるべきだ。
一度、感情的になって言いかけたが、すぐにやめて謝った。
自分に知らせずにいなくなった事があったがそれはこういう関係になる前であるし、
それとは別に自分達の事が知られてから女子生徒達と彼女の間で何かあった事もあったが、それもこんなに真剣に言っているんだ、彼女の中では自分で解決されなければいけない事で、そこで頼るのは甘ったれた関係になってしまうから嫌であったという事なんだろう。
そうした面でも頼ってほしい気持ちがあるのだが、あの時の事はそういう事だったのかと思い納得しながら、それを反論にするのはやめた。

結局まとめると、どういう事だ。
普段頼ったり、護ってもらったり、甘えたり、充分しているけど、今回みたいなときは例外だから気をつけろって事か。

傍から見れば彼女の我侭のようにも思えるがそうではない。
確かに我侭な面は少しあるが、こんな真剣な時にそんな事言わないと言い切れる。
そんな表面的なものじゃなく、もっと深い事なんだ、きっと・・・

ここまではいつも来るのだが、その先がいまいちだ。
それは、考えるより先に体が動いてしまう行動型の自分だからなのかもしれないし、その辺わかってない餓鬼なのかもしれない。

そんな悪い所があるせいか、その話し合いの時には不安から来る言葉を彼女にぶつけて泣かせてしまった。
ずっと我慢していて、彼女自身もそれに気づかなかった間に溢れていたのもあったのだろうが・・・

最悪だ。
普段(感動するドラマや映画などを観た時などは別だが)本当に涙なんて滅多に見せない奴であるのに。

上半身だけ死覇装を脱いで言われた通りに、彼女に背中を見せる。
一旦無理やり泣くのを止めた彼女が、再び泣いて手を震わせていた。
彼女に背を向けているのに、それがわかった。
後ろから聞こえてくる必死でそれを押し殺そうとする泣き声で、
鬼道から伝わってくる微かな震えで。

その時、何と言っていいのかわからなかった。
何から話していけばいいのかわからない。
・・・全く、護りたかった女を泣かせる男なんて・・・情けない。


ただただ護りたかった。
礼を言ってほしい、謝ってほしい気など全くない。
ましてや、傷つけたり、泣かせたりするつもりなんて・・・


あれから一人になると、ずっとその事について考えていた。
どうしてああなってしまったのか、どうすれば良かったのか、など。
でも、彼女の最後の泣き顔もちらついてか、いつも最後はこんな感じであまりまとまらない。


それに問題のもう一つであるのが、あちらから強制的に話を畳まれてしまった事もあった。
「もういい」という言葉で、ピシャリと。

根性出して、その話題になったとしても、またそうした言葉で話を閉められてしまうのは結構堪えるものがある・・・



「おーい、一護~。」
「・・・お、たつき。」
「今帰り?」
「ああ。お前もか?」
「うん、今日部活がミーティングだけだったからね。」
「へぇ、珍しいな。大会も近いのに。」
「まぁ、練習し過ぎも良くないって事なんじゃない?休養も必要だしね。それに、昨日の練習試合がちょっとね。反省会も兼ねてたんじゃないかな。『各自昨日の反省点をまとめて、明日に繋げろ!』ってうちの顧問が。」
「はは。やっぱ強い部は違うな。」

色々と考えていたら、一護は後ろから声をかけられる。
その声の主は、一護の幼馴染である有沢たつきであった。
「一緒に帰るか」などの言葉もなく、並んで会話が始まるのも昔から知っている二人だからであるのか、特に決まった話題がなくても会話は続く。

それから少しすると、突然たつきからある話題を問いかけられた。

「あと気になってた事があんだけどさ。」
「ん?何だよ。」
「うん、お節介かもで悪いんだけどさ、あんた何かあったでしょう?」
「・・・何だよ、急に。」
「あー、ごめん、ごめん。こういう回りくどい訊き方はガラじゃなかったわ。最近あんた元気ないけど、朽木さんと何かあったか?って事だよ。」
「あ!?べ、別に何もねぇよ!」
「その反応でだいたいわかるっつうの。一護、あんた分かり易過ぎ。あんたらの関係だって、あんた質問攻めにすればもっと早く分かったんだからね。まぁ、そんな事したくなかったし、朽木さんもそういうの隠すのは得意じゃないと思うけど。」
「・・・ご忠告どうも。でも、別に何でもn・・・」
「だからその反応でわかるって言ってるでしょ?あんたの周りで家族含めなきゃあんたと付き合い一番長いのよ?幼馴染の存在舐めんな。」

鋭く、正確に今悩んでいる話題を衝かれて一護は黙るしかない。
昔から知っているこの幼馴染には、どうにも隠しきれないようだと悟った。

「まぁ、親密な時間とかに関して言えば、朽木さんに勝てませんが?」
「なっ・・・お前、そんな事言うキャラかよ・・・」
「話題に近づける為の気遣いかな?まぁ、冗談はさておき、そんな困った顔してんだから何があったかくらい話してよ。おし、聞く代はジュース一本でいいから。」

時に鋭く、時に冗談交じりに話しかけてくるこの幼馴染を見て、一護は少し落ち着いた。
どれも幼馴染の間合いならではのものだ。
話題を鋭く衝くと思えば、少しからかう事を言ってきたり、
気遣いと敢えて言うその気遣いや、貸し借りなしにするかのようにたぶん飲む気もないジュースを一本などと提案したり・・・

あらゆる面で相手の方が一枚上手だと、一護は思った。


それから帰り道に通る近くの公園のベンチに腰をかけて、一護はたつきに話し始める。
そんな事細かくではなく、何故悩んでいるかという事や、その経緯を大まかに。

だいたいの流れを聞いて理解したたつきは「なるほどね・・・」と呟く。
そして、続けて口を開いた。

「まぁ、勝ち負けのつく問題じゃないし、どっちの味方につくとかじゃないけど、今回みたいな場合あたしは朽木さんの意見に賛成かな。」
「あ!?・・・いや、わりぃ。何でそう思うんだ?」

別に自分の意見を支持してほしかったわけでもなく、幼馴染だからこちらの意見を味方してくれるなどという気持ちは一切なかった。
しかし、さらりとルキアの意見に賛成だと言ったので、(その意見をすべて理解できていない)一護は反射で聞き返した・・・というのが正しい。

謝られてから聞かれた問いに答える為、たつきは続ける。

「その問題ってさ、どっちの意見が正しいとか、間違いとかっていう問題じゃないじゃん?」
「ああ、それは俺もわかる。あいつの考えが間違っているとは思ってねぇ。」
「おお、それはわかってんだ。(感覚派の)あんたにしては考えてるじゃん。」
「・・・うるせぇ。」
「なるほどね。まぁ、あたしが言うのもアレなんだけどさ・・・一応女だからって意味で言うとs・・・」
「おい、ちょっと待て。」
「はぁ?何よ。」
「‘一応’とか言うな。」
「・・・え?」
「だから、‘一応女’とか言うな。お前は女だろ。強いとか、弱いとか関係ねぇぞ。お前は女。‘一応’とか言うな。」
「・・・・・・」
「???・・・何だよ、こっちじっと見て。」
「いや、何でもない。でも、何かちょっとその問題わかったかもって思っただけ。」
「はぁ?」

何がわかったのかさっぱりわからない一護に、たつきはさらに続けた。

「あ~、なるほどね。そこから話さなきゃって事か。」
「おい、何がだよ。」
「それでいて無自覚ってわけか。朽木さんも大変だわー。」
「だから何がだよ!」
「極端に言うと『男は働き、女は家を守る』みたいなのがあんたの頭の中にあるって事。」
「・・・はぁ!?」
「今のは極端だけどね。でも、一護、あんた『男はこうあるべき、こうでありたい』っていう理想とか目標みたいなもんあるでしょ?」
「あるでしょ?って・・・そんな事言われてもな・・・」
「だから、例えば『男は好きな女何が何でも護る』みたいなやつ。」
「う・・・そ、それは・・・」
「ほら、それだよ、それ。差別ってわけじゃないけど、その理想とか目標があるから男と女を完璧に区別しているっていうか、頭のどこかにあるんじゃない?」
「そりゃ、まぁ・・・」
「でしょ。それだよ、それ。」
「それって言われたって。・・・差別してる気はねぇよ。でも、男と女じゃどうしても違うし、護りたいって思うのは駄目なのか?」
「駄目じゃないよ。間違ってもないしね。それはそれで良いんだけどさ。」
「あ?良いってじゃあどういう事だよ、前の言葉は。」
「うん、だからさ、それはそれで良い事だけど、それと同じく女も一緒の気持ちになっちゃいけないと思う?」
「え・・・?」
「例えば・・・あんたが朽木さん助けられずに、朽木さんが傷ついたらどういう気持ちになる?あんたも傷ついたり、落ち込むでしょ?」
「そりゃ、当たり前だろ。」
「そうだね。じゃ、逆の立場で、女の方も同じ気持ちになるって言ったら?」
「女の方も・・・?」
「うん。・・・嬉しいんだと思う、助けてもらって。感謝の気持ちがあると思う、守ってもらえて。でも、それと同時に悲しさがあると思うよ、あんたが傷ついて。ましてや、それを隠されたりしたら嫌だと思うし。」
「あ・・・」


(・・・そうした事情でのときは、最初はお礼を言うぞ、心を込めて‘ありがとう’と。次に、謝って・・・でも、その後すぐにお前を怒ると思う、今のようにもの凄く。それと同時にすごく悲しむかな。・・・)

たつきのその言葉と聞いた瞬間、あの時のルキアの言葉を一護は思い出した。
あの時も、似たような事を言われたと。


「女もね、対等でありたいって思ったりするんだよ。置いて行かれたくないし、追いつきたいってさ。助けてほしくないとかじゃなくて、黙って見てるのが嫌で、一緒に戦いたいとか思ったりすんの。」


(・・・確かに、すべて護ってもらい嬉しいと思う女性もいる。これもまた間違いのない意見だ。否定するところはない。しかし、私はどうしてもそういう考えまでにはなれない。囚われのお姫様みたいなのは、私には無理だ。・・・)


少しずつだが、わかっていなかったところが繋がっていく気がした。


別に差別をしていたわけじゃない。
ましてや、見下した事など一度もない。
そう思う中でも、やはり男と女は身体面での違いは明らかであり、男の方が頑丈なのだから女を護って当然だと頭のどこかにあったのかもしれない。
その護りたい女が好きな女なら・・・ルキアなら尚更だと。
強く抱きしめたら本当に壊れてしまいそうなくらい小柄でとても細い。
それにもかかわらず、一本芯の通った強い女で・・・

護りたい。壊したくない。ましてや、傷など・・・

触れる度に、抱きしめる度に、その強さを感じる度に、
無意識にその気持ちが強くなっていったのかもしれない。
そして、そいつに心配されないくらい強く頼られる男になりたいと・・・

あの時の言い合いで理解できていなかった部分が明白になった気がする。
理解できたと思う。
自分の非がある部分もわかった。
それをわかった上でだ。
それをわかった上で、それでも・・・


「もう大丈夫なんじゃない?」
「え・・・?」

一護が考えている間、少し黙っていたたつきが一護に話しかける。
まるで一護の考えがまとまるまで待っていたかのようなその間に、一護は少し驚いた。

「前に言ったけど、勝ち負けでも、正しい間違いの問題じゃないんだからね。ちゃんと話し合ってお互いが納得するんならそれがあんたらの答えなんだから。あんたの事だから、わかった上で思う事があるんだろ?」
「・・・ああ。」
「おし。なら、しっかり話し合えよ。あと、そのときはあんた少し落ち着きてな。」
「たつき・・・」


全く、この幼馴染は・・・

そう思いながら、一護は続けた。


「ありがとな。すげー助かった。」
「別に。あたしが話聞こうとしただけだし。」
「・・・俺、そろそろ行くわ。」
「うん。あまり感覚だけで突っ走るなよ。あんたの良い面でも、悪い面でもあんだからな。」
「わ、わかってるよ。」
「まぁ、今の話がわかったんなら、いつものあんたらしくいけばいいのかな。」
「はぁ?」
「そこまで考えたんなら、普段通りいけって事だよ。ほら、早く帰った方がいいんじゃない?あんな良い娘、大切にしないといつどうなるかわかんないぞー。」
「なっ!///・・・わかってるよ!じゃあな!」
「おお、また明日。」

別れの言葉を言いながら立ち上がった瞬間、何か思い出した一護が再び口を開いた。

「あ・・・たつき。」
「ん、何?」
「後でジュース奢り直すな。もう冷えてねぇだろ、それ。」
「・・・はぁ!?」
「飲みたくもねぇのにああいう事言うもんな。お前も分かり易過ぎ。」
「なっ!あ、あんた、バカ!?」
「あ!?何でバカなんて言われなきゃなんねぇんだよ。」
「何でって何でもだろ!いいから早く行け!ジュースの件はそっちに乗ってやるから!」
「何なんだよ、ったく。じゃあ、ありがとな。」
「ああ、またな!」


そう再び別れを告げて走り出す一護の背中をたつきは見送った。

「・・・全く、そういう所鋭いくせして、肝心な所鈍感でどうすんだ。」

そう呟いて、言い当てられた気遣いを思い出しながら照れからかたつきは頭を掻く。



少しお節介だったか、と今更だが思う。

当事者の間の問題なのだから、二人で解決をするのが一番だ。
あまり踏み込んだ事は避けた方が良い。
ずっとそう思っていた。

我慢できなかったというのが正しい。
二人の様子を見て、何かあったなというのがすぐにわかった。
もちろんすぐというのは、あの不器用な幼馴染の方の様子を見てだが。
その後、女子達で一緒に昼食をとっている時に朽木さんの様子がおかしいのにも気づいた。

二人して浮かない顔をして・・・そんな二人が見ていられなかった。
二人は仲良くして、皆からからかわれたりしているのが丁度良い・・・というのは八割方冗談だが、今やあの二人はあたし達のグループの中では中心的存在で、普段通りの二人でいてくれなければこちらも困る。
何日もそんな顔をして、前にも後ろにも進めないような困った様子である二人を見ていられなかった。
やはり我慢できなかったというのが正しい。

なので、今日、長い付き合いである幼馴染に話しかけて、だいたいの経緯を聞いた。
その話を聞いていて、相変わらず真っすぐで不器用な奴だなと改めて感じる。

そして、朽木さんの意見に共感を覚えた。
彼女のすべてを知っているなど偉そうな事は言えないが、あたしなりに彼女と付き合ってきて、きっと朽木さんもそう考えるタイプだろうなというのは容易に想像できたからだ。

またその会話中少し詰まった事を思い出す。
「あたしもその気持ち凄くわかる」と何度言いそうになった事か・・・
中学時代などに似たような経験をしたり、あいつにそうぶつけそうになったりした事を思い出したからかもしれない。

しかし、それを同じ気持ちだと言うのを踏み止まる。
そもそも関係性が違う。
その似た感情を同じ気持ちとするのは朽木さんに失礼だと思ったし、その感情は似ているがきっと少し違った別の感情(もの)だと思ったから。
それにそんな事を言ったら、話の主旨も方向もどこか違う所へ行ってしまうと思ったからだ。

少し思い返していると、オレンジ髪の幼馴染の背中はもう小さくなっていた。

きっとうまくいくと思う。
いや、絶対仲直りすると思う。

あいつも話を理解したみたいだし、それを理解した上であいつなりの答えがあるのだろう。
頭で考えるより先に体が動いてしまう感覚派だが、本質はちゃんといつも捉えているんだ。
今回の事でまたより一層絆を深めるに違いない。

だって・・・

「・・・今回の話も、要は・・・」

まとめようとした言葉が、あの二人らし過ぎて少し笑いそうになったので言うのをやめた。


ああ、でも、久々に長い事話した幼馴染は・・・

変わらないと思った。
あの真っすぐさとか、不器用なところが。

また、変わったとも思った。
優しくなった、本当に。
いや、元々優しい性格なのだが、それが少し表に出るようになったというのか、皆が「接しやすくなった」というのはこれだろうなと感じた。
それに、朽木さんの事を考えていたからなのか、
とても穏やかで、優しい顔をしていた。
本当に大好きで大切なのだろう。
それは、長い付き合いであるあたしでも見た事のない表情だった。

小さい頃から知っている幼馴染で、
あいつの事は何でも知っている・・・とはもう言えないだろう。

それが嬉しいと思い、
また寂しいというか、悔しいというか・・・そういう気持ちを抱くのは駄目だろうか・・・



長い事思い返していたたつきは、一護に(形上)奢ってもらったジュースを開けて口に含む。
一護に言われた通り、もう冷えていなく、またその時の言葉を思い出して笑いそうになる。

「さーて、織姫は石田と用があるって言ってたし、浅野でも呼び出してゲーセンでも行くかな。」

伸びをした後に、そう呟いたたつきは帰り道から寄り道へと方向を変え、再び歩き出した。






                                (続く)





あとがき
一護視点と、客観視点を混合した構成になってしまった訳ですが・・・いつもながらヘボくてすみません。(土下座)
ルキアの事を「彼女」と表現で、客観的に考えようと、微妙な距離があると表れのような気がしますが・・・これも文才のなさなのでしょう(滝汗)

無意識というか、自分の中で当たり前というのは人に指摘(長所でも、短所でも)受けても気づかない事が多々ある気がします。
私なんぞはポンコツなんで、「ああ、そうか、気をつけよう」と思っていても成長がないんじゃないかな・・・(←駄目人間)

どうでもいい事で方向がずれてしまいましたが(すみません)、
一護は、理想というか、目標というか・・・そういうのが強いのかなぁと感じたりしました。
「一番上(長男だから)、下(妹達)を守って当たり前」みたいな、「~だから、・・・だ。」というのに強い意識がある男のような気がします。
いや、人間そう思ったりする事が当たり前なのだろうなとは思うのですが、母親亡くした一護はそういった感情が強くなっていったのかなぁと(それも無意識のうちに)
言葉が上手くないので説明が下手ですみません。(滝汗)

今回の話も、一護の中にそういうのがあったのかぁと思います。
ルキアもそうかもですね。

番外編でたつきちゃん登場。
全然たつき→一護という面はないと私的には思いますが、
友達以上恋人未満、友情以上恋愛未満と似たそれでも少し違う幼馴染の距離感はほのぼのと感じます。
たつきちゃん好きだから出したかったー!とかではなく、今回この組み合わせで、次回ルキアとあの赤毛のお兄ちゃん(笑)という話の流れなので。
その辺については、次回に今回と合わせて呟かさせてやって下さいませ。(土下座)

また前半から中盤の辺りで、「それとは別に自分達の事が知られてから女子生徒達と彼女の間で何かあった事もあったが」という一護の心情場面がありましたが、現在連載の方にはそんな話はまだありません。(汗)
今後そんな話があるんだろうなぁ・・・と思って頂き、こう番外編から連載での繋がりを感じて頂ければ幸いです(土下座)

無駄に長く、ヘボく、文才なく・・・で本当にすみません。

宜しければ、次回も読んでやって下さいませ。
それでは、また。

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Posted at 22:12:24 | 小説 | コ:0 | ト:-

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プロフィール

恵

Author:恵
9月4日生まれ。
性別・女。(←ギリギリ)
出身地・大阪府。
今は神奈川県に在住。

好きなCP傾向は王道CP。
ルキア大好き、根っからのイチルキを愛するイチルキスト。
そして、我陽推進のGHKメンバー。
今は、ただただルキアの幸せが早く来る事を願い続けている・・・。

昼はOL、夜は隠オタ・イチルキ愛の戦士!(←要するにアホな人です。)

趣味はスポーツ、バイクいじり、妄想など・・・。
特技は暴走妄想(笑)、ピッチャー返し、流し打ち・・・。
阪神の大ファン。
阿部寛さん大好き。

好きな漫画家・・・井上雄彦先生。藤木俊先生。皆川亮二先生。木多康昭先生。田辺イエロウ先生。久米田康治先生。山本英夫先生。日向武史先生。満田拓也先生。さんりようこ先生。浦沢直樹先生。きらたかし先生。漆原有紀先生。葉鳥ビスコ先生。八木教広先生。ひぐちアサ先生。篠原健太先生。など・・・。

好きな漫画・・・BLEACH。こわしや我聞。赤灯えれじい。銀魂。結界師。あひるの空。MAJOR。B型H系。さよなら絶望先生。蟲師。桜蘭高校ホスト部。クレイモア。おおきく振りかぶって。SKET DANCE。
井上雄彦先生作品全般。
皆川亮二先生作品全般。などなど・・・。

尊敬するお笑いの方・・・ダウンタウンのお二人(松本さん・浜田さん)。

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