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2000年05月16日

一心伝信

それは、不意打ちの一言だった。





「一心伝信」 (一護サイド)





「一護、ここなんだけどさ・・・」
「ああ、それはこの公式を使ってだな・・・」
「なるほど。やっぱり一護は凄いね♪」
「・・・そんな事言っても何もねぇぞ、水色。」
「本心で言ってるんだけどわからないかなぁ~。あと、この問題なんだけどさ・・・」
「のぉぉー!一護~!水色へのマンツーマン指導ではなく、俺にも親身になって教えてくれー!」
「何だよ、うるせぇな。わからない問題があったら聞けって何度も言っているだろ?」
「うぅ・・・今の聞いた、水色!?うるせぇだって!」
「はい、そうですね。浅野さん。あ、それと一護、この問題はこの公式を使ったあとにさ・・・」
「水色までー!?何この疎外感!つうか、水色‘さん付け’やめて!そして、何事もなかったように二人だけで進むのやめてくれー!」


俺は、水色の家で今こんな状況に。
何故かと言えば、休日に啓吾から電話で泣きながら頼んできたからだ。
「宿題が終わらない。頼むから、助けてくれ。」と必死な様子で。

特に用もなかったし、困っている様子であるので、断る事もなく今こうして勉強を教えている。
・・・ただほんの少しひっかかるものがあったが。

「一護?」
「・・・あ、な、何だ?どこか質問か?」
「いや、今何だかぼーっとしてたから。ごめんね、休みの日にこんな事で呼び出しちゃってさ。何か予定があったんじゃない?」
「べ、別に、予定なんてねぇよ。それに、こんな事とか言って謝るなよ。嫌で来てるわけじゃねぇんだから。」
「そっか。君がそう言ってくれるなら、僕らも救われるんだけど。急に呼び出しちゃったからさ。」
「・・・ああ、別に大丈夫だよ。」

計ったかのようなタイミングでそんな話題を水色にふられて少し焦ったが、今の言葉はすべて本当だ。

嫌々来たわけではない。
友達が困っているのに、それを放っておけるような性格でもない。
休日であるが、今日は本当に特に何もなかった。
だから、今こうして水色の家にいる。

ただ少し・・・ほんの少しひっかかるものがあるとするなら、
タイミングが少し微妙であったという事だ。

休日で特に何もなく、家でだらだらとしているのも、とルキアが「では、少し出掛けないか?」と言ったまさにそのすぐに啓吾からの電話だ。
タイミングがタイミングであったし、啓吾の用件も困っている様子だ。
少し迷うも友達のピンチを放ってはおけないなと思いつつ、隣を見るとルキアからは「大丈夫だから、そちらに行ってやれ。」と言葉にせず俺の方へ合図を送ってきた。
家を出る時に謝り、「気にするな。予定が決まっていたわけではなかったしな。」とルキアも見送ってくれたのだが・・・

だからと言って、啓吾達が悪い事は一切ない。
なので、今水色が謝ったのもそれは違うと言った。

ただ俺の中で少しひっかかりがあるだけの話。
ルキアに少し悪い事をしたかなと。



啓吾が終始うるさいテンションであったが、何とか啓吾も水色も宿題を終えた。

「終わったー!一護様、本当に有り難うございましたー!」
「長い時間悪かったね。ありがとう、一護。」
「別に、そこまで大袈裟に礼言われる事じゃないだろ。」
「そんなクールなお言葉!男前だ、一護はー!」
「・・・何だよ、そのノリは。」
「あ、そうだ。一護、この後どうする?」
「ん?どうするって?」
「うちに泊まってく?明日も休みだしさ。親の帰り遅いし、啓吾はもうその予定なんだけど。」
「おお、そうだった!一護も泊まろうぜ!」
「あ、ああ、そうだな・・・ちょっと待っててくれ。」
「あ、家に連絡?」
「そうか、一護の妹はしっかりした娘だもんな。」
「あ、ああ。」

そう返事をしながら、俺は携帯を取り出した。
家への連絡は正しいのだが、送る相手が二人の思っている相手とは違う。
おかげで、少し歯切れの悪い返事になってしまった。

幸い勉強を教えていたポジションであるので、向かい合っている二人には携帯を見られる事もなく、その二人の思っている相手とは違う相手へとメールを送る。

ほんの数分で、その送った相手から返事が返ってきた。



『From 朽木 ルキア
 題名 Re:
 ―――――――――――――――
 了解した。
 決まったら、早めに連絡をしてくれ。』



いつも一緒にいるので、メールというのはそれほどしない。(電話はするが)
なので、たまにこうしてすれば、お互い必要最低限のこうした形式のメールが多い。
わかってはいたが、その恋人同士とは思えないようなメールのやりとりに少し笑いそうになったが、自分が一人ではない事に気づき、必死に抑える。

さて、どうするか・・・
明日もこれといって特に用はない。
宿題も二人に教えている間に済ませた。
たまには、こうして泊まるのも楽しいだろう。

そう考えていると、ふとルキアの顔がちらついてきた。
そこから思い立った言葉を打ち込んで、再びメールを送る。

これは家族への連絡ではなく、送る相手に対しての質問だ。
それも、そんな長々とした文ではなく、ただ一言。
全く、自分でも何をやっているんだと言わずにはいられないような言葉。

返事なんてあいつの性格を知っていれば、簡単に予想のできるような内容だ。
きっとすぐに、あいつからよく聞く漢字三文字か、ひらがなで三文字の言葉が返ってくるに違いない。

それをわかった上で、からかいの気持ちを少し、
そして、残りは本当の気持ちという意味でその一言をメールで送った。


すぐに返ってくるかと思っていたより遅れてその返信が返ってきた。
内容を見てみたら、予想通りの言葉が漢字で三文字。
やっぱりな、と思って再び見直したら、続きがある事に気づく。
下へと進めていくが、何行も進めても何もないので送る時に間違えたのかと思ったその時だった。



『From 朽木 ルキア
 題名 Re:Re:Re:
 ――――――――――――――
 莫迦者。












 






 寂しくないわけがないだろう。 』



それは、不意打ちの一言だった。
予想していた内容とは、大きく違う内容で。

それを見て、すぐに携帯をしまって立ち上がる。

「・・・悪い。俺、やっぱ今日泊まらないで帰るわ。」
「えー!?何でだ、一護!これから飯でも食って、一緒に話明かそうと思ったのによー!」
「まぁまぁ、啓吾落ち着いて。一護にも色々とあるんだよ。わかった、一護今日はありがとね。」
「ああ。わりぃな、二人とも。じゃあ、また今度な!」

大泣きする啓吾と、爽やかに手を振る水色に、そう言って水色の家を後にする。
水色のそのあっさりとした爽やかさと言葉が気にはなったが、今はそれどころではない。

自分にとって今はそのメールの言葉しか考えられないほど、先程のメールは破壊力があった。
本当に、予想外の返信だった。
いや、そうした言葉が聞きたいという希望や期待のようなものはほんの少しあったが、相手はあのルキアだ。
あいつの性格を考えれば、そんな事はないと予想するのが普通だろう。
時折素直に口にする事があるが、まさかこんな時に来るとは誰が予想できるか。
それもルキアらしいと言えばそうなのだが。

そんな文句のように言葉を並べてみるが、俺の内心と言えば・・・
その一言のメールで急いで帰る行動にも出ている通りだろう。
・・・全く、俺って奴は・・・


行きの半分ほどの時間で、家へと辿り着く。
息を整えつつ、そういえばまだあのメールへの返信をしていない事に気がついた。

時間的にはもう玄関は閉まっているだろう。
すぐに、という意味では電話でもありだが、
今日のこの流れではメールを送ってという形も悪くはないはずだ。

急いでメールを送信すると、二階から下りてくる音が外にも聞こえてきた。

「一護!」

勢い良く玄関を開けて、驚きながらルキアの第一声。

少し膨れているが、何だか嬉しそうなルキアの顔を見るのはあと数分後の話。







あとがき
こんなヘボい作品を読んで頂き、有り難うございます。
詳しくは、ルキアサイドで。
啓吾、水色コンビは楽しいコンビだなぁと再確認です。
啓吾のうるさいテンションと、水色の冷静・爽やかテンション(裏があったりしますが(笑))飽きませんね(笑)
では、宜しければルキアサイドも是非(土下座)

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Posted at 04:58:56 | 小説 | コ:0 | ト:-

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プロフィール

恵

Author:恵
9月4日生まれ。
性別・女。(←ギリギリ)
出身地・大阪府。
今は神奈川県に在住。

好きなCP傾向は王道CP。
ルキア大好き、根っからのイチルキを愛するイチルキスト。
そして、我陽推進のGHKメンバー。
今は、ただただルキアの幸せが早く来る事を願い続けている・・・。

昼はOL、夜は隠オタ・イチルキ愛の戦士!(←要するにアホな人です。)

趣味はスポーツ、バイクいじり、妄想など・・・。
特技は暴走妄想(笑)、ピッチャー返し、流し打ち・・・。
阪神の大ファン。
阿部寛さん大好き。

好きな漫画家・・・井上雄彦先生。藤木俊先生。皆川亮二先生。木多康昭先生。田辺イエロウ先生。久米田康治先生。山本英夫先生。日向武史先生。満田拓也先生。さんりようこ先生。浦沢直樹先生。きらたかし先生。漆原有紀先生。葉鳥ビスコ先生。八木教広先生。ひぐちアサ先生。篠原健太先生。など・・・。

好きな漫画・・・BLEACH。こわしや我聞。赤灯えれじい。銀魂。結界師。あひるの空。MAJOR。B型H系。さよなら絶望先生。蟲師。桜蘭高校ホスト部。クレイモア。おおきく振りかぶって。SKET DANCE。
井上雄彦先生作品全般。
皆川亮二先生作品全般。などなど・・・。

尊敬するお笑いの方・・・ダウンタウンのお二人(松本さん・浜田さん)。

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